シンポジウム1
7月13日(金) 9:30-11:00
A会場 ロイトンホールBCD
「フレイルと足病重症化」
司 会 若林 秀隆(横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション科)
大浦 紀彦(杏林大学 形成外科)
SY1-1 若林 秀隆(横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション科)
SY1-2 森崎 浩一(九州大学 消化器・総合外科)
SY1-3 菊地 勘(下落合クリニック)
SY1-4 加藤 太門(信州大学医学部付属病院 循環器内科)
【趣旨】
フレイルとは、加齢のために身体機能を支える恒常性維持機構の低下により、ストレスに抗う力が低下し健康障害に対する脆弱性が高まった状態である。重症下肢虚血患者の35%にフレイルを認める報告があり、低栄養やフレイルを認める場合、下肢救済率が低く、死亡率が高い。下肢救済できても、フレイルから障害や要介護に移行して歩行困難や寝たきりとなることも少なくない。本シンポジウムでは、フレイルやサルコペニアの最新の知見とともに、フレイルや栄養障害が、重症下肢虚血治療後のアウトカムに与える影響を紹介する。さらに透析患者特有の栄養障害が、足病重症化と生命予後へ与える影響についても紹介する。しかし、重症下肢虚血患者のフレイル、サルコペニア、低栄養にどのように介入すれば、下肢救済率や歩行自立度などを高めることができるかのエビデンスは乏しい。今後の介入研究のあるべき方向性を含めて、ディスカッションを行いたいと考えている。
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