足病学教育セッション4

7月14日(土) 9:30-10:30
E会場 ハイネスホール

「足病治療におけるこれからの看護」

講 師  溝上 祐子(日本看護協会看護研修学校)

【趣旨】
わが国における、少子高齢化の進展による人口構造の変化と、近年の経済状況は、保健・医療・福祉にも大きな影響を及ぼしている。今後は従来の病院完結型から、医療・ケアと生活が一体化した地域完結型の体制への転換が図られていく。それに伴い、我々はさまざまな問題に直面することになる。高齢化から慢性疾患が重なり、複雑な疾病構造から予測されるのは糖尿病性足病変を筆頭に下肢切断のリスクの高い患者の増大である。看護はこれまでこうした足病の重症化予防に努めたきた。しかし、今後は予防に加えて、治療にも貢献できる看護師の養成が急務である。日本看護協会では在宅や地域医療の充実にも対応が可能となるよう、認定看護師制度に特定行為研修を組み込んだ新たな教育に再構築する検討を行っている。また、全国各地に特定行為研修指定教育機関が増加しており、教育の場も提供されつつある。変革する医療現場に対応していくには看護師の役割も拡大させ、そのための教育が変化することは必然である。

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